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ちょっと時間があいてしまいましたが、2つ目の島からのレポートです。
朝8時半に最初の島を出て2時間ほどを寝て過ごし、前日に通り過ぎた島まで戻ってきました。 こちらは想像通り、岩がごつごつしたいかにもこの場所のイメージにふさわしい島でした。 ![]() ![]() さて、地図を見、どこかパフィンに関するヒントがないか、とひたすら探します。この島を選んだのは、どうやら個々の島は多くなコロニーであるらしい、と言うのと、街の紋章が ![]() である、というそれだけ。 後はただ、勘を頼りに探すのみです。海岸沿いをひたすら自転車で走りながら、鳥の気配がないか探します。 曇りがちの天気でしたが、時折日がさした時の海の透明度は素晴らしく、美しいです。 ![]() そんな海岸では、婚姻色の乗ったニシセグロカモメや、 ![]() どこにでもいるミヤコドリ。 ![]() ![]() 岩にはカワウとヨーロッパヒメウ。 ![]() 微妙な坂が続くので、自転車もなかなか疲れます。 ![]() 島は切り立った崖がほぼそのすべてで、地図に書いてあるほど簡単ではありません。島の反対側へ行くには、島の縁を申し訳程度に囲んでいる浜辺を回り込まねばなりません。わずか8km程の島と言うことで油断していましたが、重たい荷物を背負って探検するのはなかなか大変でした。 ![]() さまよった後、「いかにも」いそうな崖を発見。自転車で進めるような道ではなく、必要なものだけを背負って歩き出しました。眼下にはハジロウミバトが数羽。飛び去るオジロワシ。 ![]() 願わくば、左の岩の上にパフィンを。 しばらく歩いたところで、更に傾斜がきつくなり、少しの雨も。誰も人が通らないようなところですし、流石にこれは危ないな、と思い、途中で引き返すことに。情報もない中で、行ってみなければ何もわからない中でやっているのですから、仕方のないことですね。残念ながらパフィンには会えないという結果でしたが、今でも正しい判断で会ったと思っています。 そして、逆風の中を自転車を押して進み、港のある街の中心まで戻ってきました。「中心」とはいえ、これだけの規模です。 ![]() 静かな港町。 ![]() そんな港を、ホンケワタガモが。 ![]() それから帰りの船が出港するまで、港を飛び交うミツユビカモメを見て過ごしました。 ![]() 島で、自転車に積んだ荷物と、自分の感覚だけを頼りに過ごした2日間。 すべてが新しい経験でしたし、きっと、同じことする日本人なんて後にも先にもいないんだろうなぁ、と。ひとつ、自分しかしないことを出来た気がします。いかに濃い2日間だったことか。 帰りの船は、「島でお前を見たよ」と話しかけてきた、パフィンの描かれた帽子をかぶったおじさんと話した後は寝て過ごしました。沈まぬ太陽を見つつ。 カレンダーを見て、もうなかなかこのようなことが出来る機会もないのではないかとは思うのですが、それでも、今回掴んだ島の全体像と、幾分かのくやしさを思えば、無理してでももう1度…と思ってしまうのです。 ■
[PR] さて、7時間半の船旅の末、たどり着いた最初の島。今回訪れたのは、ロフォーテン諸島という、氷河が削ったことに由来する切り立った地形が特徴の地域で、自称「世界で一番美しい島」です。「自称、世界一」なんて言葉ほど怪しいものはないのですが、実際に訪れてみると先のとがった美しい山々が海面に浮かんでいるようで、本当に美しい絶景が続くのです。
そんな場所なので、この島が見えてきたとき、あまりに平らであることに驚かずにはいられませんでした。後ろに見える山が別の島なのですが、このような島ばかりある中にこの島だけが平らであることが不思議で仕方ありませんでした。 ![]() ![]() さて、20時半とはいえ、まだ明るいのでそのまま自転車で鳥を探し始めることにします。 遠くまで磯場が転々とする場所に着くと、多くのガンが採餌しているのが見えました。カオジロガンのようです。ノルウェーで見るのは初めてです。その数、20羽ほど。後に別の群れも飛んできて、40羽ほどになった後、オジロワシが飛んだ際にどこかへ飛び去ってしまいました。 ![]() ![]() 少数派でしたが、ハイイロガンも何羽か。 ![]() 日本で冬鳥として見られるような鳥達にも会いました。湿地を泳いでいたのはキンクロハジロ。 ![]() そして、上空を飛んで行ったのはコミミズク! ![]() 別の湿地にはオナガガモ。 ![]() 野生のカモ類は大抵、人を見たらすぐ逃げるのですが、キンクロハジロにしてもオナガガモにしても、直ちに逃げ去る様子もなく。もしかしたら、越冬地で人間から餌をもらっていたのかもしれませんね。 23時、日没。水平線は赤いままで、そのまましばらくすると日の出を迎えます。 ![]() 島内では、北ノルウェーの名産、干しダラを作る棚が至る所に見られました。ちょうど、最盛期を迎えているようです。 そんな明け方の海岸で見られたのは、ハシグロヒタキ。 ![]() ![]() ミヤコドリも鳴き交わし、 ![]() シギチは他に、キョウジョシギやハジロコチドリ、ムラサキハマシギ、ヨーロッパムナグロもいました。チュウシャクシギも、至る所に入っておりました。早朝にはディスプレイフライトをするジシギsp.(おそらくタシギ)も見られました。 草地にはハクセキレイも。 ![]() そして、実はこれが最も見たかった光景で、ミツユビカモメのコロニー。ロフォーテン諸島のある意味、特産ともいえる光景で、古くから港の魚倉などに営巣をしているようです。漁民からも大切にされており、この建物のように、営巣するための棚を付けて誘導しているものもあります。 ![]() 言い方は悪いですが、カモメの糞の臭さと言えばツバメの比じゃありません。せっかくツバメが作った巣を撤去してしまうような国とは考え方が違うようですね。 積極的に人間が作ったものを利用しているかと思えば、ちょっとだけ外れて堤防の中に営巣している者もおり、なかなか個性が感じられて面白いです。 ![]() この島を訪れたのは、ノルウェーで最大のパフィンの繁殖地があるらしい、という情報をもとに、島をくまなく探してやろうという事でしたが、結局、見つからず。どうやら隣接する大きな、船の至らぬ島にその多くがいるようです。その数、60万羽とのこと。残念なようではありますが、島内の漁協のマークにパフィンが描かれていたり、街の紋章が3羽のヨーロッパヒメウの絵であったりと、古くから自然、特に鳥との関係を大切にしてきたと思える場所でした。 そして、朝8時半の船で、次の島へ向かうのです。 ■
[PR] ここ数日、天気予報と、毎日違う複雑な船の出港予定とにらめっこしていたのですが、天気がよさそうな日曜日から月曜日にかけ、友人に借りた自転車ごと船に乗り、2つの島を巡ってきました。
今の時期、日が沈むのは11時ごろ。そして、明るいまま朝を迎え、3時ごろに陽が昇ります。宿は取らず、一応寝袋だけ持っての旅でした。船の乗り口でチケットを買い、島へ。 背中には10kgを超えるリュック。自転車には三脚、食糧、寝袋。こんな出で立ちで2日間ぶっ通しで鳥を探していましたので帰ってきたときには全身がプルプルするほどでした。行く前に願ったものがすべて、見られたわけではありませんでしたが、見られた鳥は47種と少なくなく、また、ただひたすら自然の中に身を置いたことで、ノルウェーの自然に改めて魅了されるような旅でした。その中からの写真を、数回に分けて載せようと思います。 今回は、5/12の航路から。13時に出港し、2つの港を経て20時半に目的の島へ着くまでの間、甲板に出て鳥を探しました。 まずアビ、あるいはオオハム。夏羽です。遠かったですが、カモメ類を除くとこれが最初に現れた鳥でした。 ![]() 天気も良く、これから向かう島々は蜃気楼で浮かんで見えました。 ![]() 沖に浮かぶ小さな岩礁ではオジロワシが休息しており、船が近づくと飛び立ちます。 ![]() 最初の入港地へ着く直前、ついにもっとも会いたかった鳥が!ニシツノメドリです。遠かったですが、3羽を確認しました。面白い顔をしたウミスズメの仲間です。 ![]() 港に面した岩場には、ミツユビカモメが密集して営巣していました。 ![]() 2つ目の入港地は、翌日探鳥する予定の島です。ここと、この日に向かった島はいずれもニシツノメドリ(パフィン)の繁殖地であるらしい、という情報だけを頼りに、ここまで来ました。最初のパフィンを見てからはそれなりの数のパフィンを確認することが出来、たまに船の進路上で休んでいるものがおり、慌てて飛んで逃げていく様子が見られました。赤い脚も印象的ですね。 ![]() 2つめの港を出たころ、南西へ向かう船とは行き違うように、ケアシノスリが飛んでいきました。渡りでしょうか。会場でこんなものを見ることになるとは。 ![]() 冬にスペインのサンセバスチャンでも出会ったオオハシウミガラス。ノルウェーで見たのは初めてですが、どうやら大西洋沿岸では結構多い種類のようです。 ![]() パフィンが休む海域より港よりの区域には、ハジロウミバトが多く見られました。 ![]() そして、フルマカモメも3羽出現。日本語でもフルマカモメですが、「フルマー」とは本来、古ノルウェー語の「臭い鳥」に由来するとのことで、なるほど、ノルウェーに生息しているのは納得ですね。体内に入った塩を外に排出するため、鼻管が発達しているのがよくわかります。 ![]() そして、島が近づいてくるにつれ小さな群れで飛ぶパフィンも現れるように。 ![]() それから間もなく、20時半、入港・上陸。 まだ明るく、そのまま島での探鳥が始まるのでした。続きは、また今度。 ■
[PR] 先日久しぶりに街へ行った際、街で唯一の古本屋へ行き片っ端から物色していると、ノルウェーの鳥について書かれた本「Norges Fugle Liv」を見つけ、ちょっと悩んだうえで結局購入しました。
![]() 中はノルウェー語ですが、 ![]() 絵もきれいで、国内の分布も書かれておりなかなか読んでいて楽しいです。 ![]() そして、絵だけではなくて、生態や形態に関する記述もあり、鳥類に関することを網羅したような1冊です。 ![]() 本当は旅先の国それぞれでその国の言葉で書かれた図鑑を変えたらなぁ、と思っていたのですが、さすがに重いし高いし嵩張るし、と諦めたのですが、せめてノルウェーくらいは欲しかったのです。これまで手元にあったのは何もかもさっぱり読めない、学名しかわからないポーランド語のものだけでしたので、嬉しい発見でした。 そう、この日は雨だったので撮影もやめて街へ行ったのでしたが、ちょっと移動しているときに遠くにムナグロの群れを見つけ、ちょっと見ていたら土砂降りに。結局びしょ濡れになる。我ながらアホだと思いました。笑 でも、とてもいい雰囲気だったんですよねぇ。 ![]() と、言う訳で、翌日ちゃんと撮り直しに。 森へ寄り道すると、ワキアカツグミが大口開けていい声で鳴いています。 ![]() ズアオアトリも。 ![]() 空には3羽のオジロワシがくるくると。2羽だけ、1つの画面に。 ![]() ハイタカも横切りました。 ![]() そして、草原へ。初めはくぼみに隠れて見づらかったのですが、同じ場所にいてくれましたよ。 ムナグロ、と書きましたが、ここにいるのはヨーロッパムナグロという、日本では数例の記録しかない種類であるはずです。なるべく特徴の分かる写真を撮るべく、少しずつ距離を詰めていくつもりでした。が。 ![]() この写真の上部、群れの後方に飛行機が飛んでいるのがお分かり頂けるでしょうか。ラジコン飛行機。これが飛んできて、 ![]() 遥かかなたへ、さようなら。うーん、残念。でも、色々な角度から翼を写せたのでよしとしましょうか。翼下面の白さが印象的です。 普段は警戒心の強いはずのダイシャクシギがどんどんこちらへ歩いてくるので、まさかと思えばやっぱり。巣がありました。 ![]() まだ卵はありませんでしたが、座り込んいましたので産卵も近そうです。今が一番大切な時期、邪魔しちゃいけないのでさっさと遠ざかりました。 ![]() 座っているのが雌だとすれば、もう1羽はかなり赤茶く見えました。 ノルウェーの国旗がはためく草原での子育て、上手くいくことを祈ります。 ■
[PR] 5/4のことですが、明け方からいつもの海岸へ行きました。が、朝3時になってもいつものような声があまり聞こえてこず。気温もあまり上がらずひんやりとした感じ。こんな日はきっと、あまりよくないだろうなぁ、と思ったら案の定、これと言った発見もなく。でもお蔵入りにいしていても仕方ないのでと並べてみると、それなりの種類は確保できていたようです。
ムナフヒタキは、昨年リトアニアでは見ましたがノルウェーでは初です。 ![]() オジロワシ ![]() コガモが2羽渡ってきて、磯で寝ていました。 ![]() マキバタヒバリ ![]() ハクセキレイ spp. ![]() ジシギ sp.が鳴きながら上空を旋回していたのは、もうじき始まるであろうディスプレイフライトの前触れでしょうか。 ![]() 窓の外、最近は朝1時半からノハラツグミがうるさいです。カラ類の声とかであれば気にせず寝られるのですが、ツグミ類の綺麗な声で囀られると、意図せずとも耳が反応してしまい、寝れません。と思えば、窓から見えるところに2つの巣を発見。 ![]() ![]() しばらくは寝かせてくれなさそうです… ■
[PR] 5月になった瞬間、外を見ると薄らと雪が積もっていました。たった今も5分ほどですが、吹雪いたノルウェーです。
昨日、また朝2時から海岸へ。途中通過した森では、早いうちからツグミ類が囀ってました。まだ薄暗く撮影できるほどではないですが、向こうもこちらが見えないのと、それとおそらくまだ寝ぼけてたんだと思いますが、ノハラツグミが2mほどの枝にとまったのは驚きました。 さて、海岸では驚くことばかり。 岸で寝ているシギがいたのですが、少しずつ明るくなってきたところで見ると、アカアシシギでした。新しい鳥です。 ![]() この時キツネも出てきたのですが、写せず。 これだけでも出だしがいいなぁ、という感じだったのですが、ふと、海岸沿いの林を見ると、樹の天辺に「なんじゃこりゃ」というデカさの鳥が。オジロワシ?いや違う。なんか、凄そうな感じ。 ![]() 慌てて土手を上り見ると、 ![]() ヨーロッパオオライチョウの雄!なんじゃこれ!という感じでした。分布域内ではあるといえ、こんなものがいきなり出てくると驚きしかありません。ここから地面に向かって飛び降りたように見えましたが、その後は見つからず。この辺りで暮らしているようで、まだ見かける可能性があるかもしれません。感覚でいえば、尾の短いキジのような感じの大きさです。同じ科なので似てるのは納得なのですが。 ライチョウもこんなところに登らなければ見つからまい、のに。 見失ったので海岸へ戻り、寝ていたのはミヤコドリ。交尾も確認しまして、つがいで間違いないようです。 ![]() そして、前回カワウソを見た辺りでなにかプカプカ浮かぶのが見え、よく見ると、なんとイルカ。1頭でフィヨルドの中へ入ってきたようで、静かに泳いで行きました。友人に聞くと、ネズミイルカでないか、とのこと。 ![]() これで終わらないのがまた驚きで、今度はジシギが飛び出しました。コシギか、タシギか。見れたのはほんの1秒ほどで撮影もできませんでしたが、小さく見えたような…とするとコシギ?ただ、希望的な解釈が入ってる可能性が十二分にありますので、ぜひ地面に降りているところを見つけ、写してみたいものです。ジシギは系2羽見ました。 静かな海面をよく見ると、2羽のアビ。これもここでは初めて見ます。時期にこの辺りの湿地に入って繁殖するのでしょう。 ![]() またまた、これも新しい鳥、ツクシガモ。2羽で飛んでまして、営巣地を探すようなしぐさと、潮が引いた河口で採餌しているのを見ました。 ![]() 河口では、つがいにならないまま群れているミヤコドリ。なんとなく、ツクシガモと色彩が似てますね。 ![]() 先週見た時は70羽ほどでしたが、昨日は30羽ほど。ここからつがいになったものが脱落していくのでしょうか。 雪が溶けた海岸には待ってましたとばかりに花が咲き、マキバタヒバリが囀ります。 ![]() ![]() ![]() フィールドへ出る度に、続々と、ゾクゾクするような新しいものに出会う。恐ろしいです。 まだまだ何が出てくるか、楽しみです。 ■
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