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野鳥フォトグラファー 菅原貴徳の日々。オーロラの下での生活も昔のこと。まるでオーロラのように儚く行ってしまった。あの経験から、何を生み出せるでしょうか。
by taka_s-birds
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山で流れ星に出会ったような話。 
山に来ています。国内なのですが、ヨーロッパ人の多いホステルに泊まっていて、日本語よりも英語を喋ってばかり。いつかの(いま、BIRDERで連載している写真を撮りながらヨーロッパを巡った頃)旅を思い出しています。

そして、ホステルで出会った方が行くというので、バス待ちの間に寄った観光地。一人だったら来なかったかな。
そしたら、駐車場の真ん中の木の天辺から聞き慣れぬ囀りが。見上げるとなんと、ジョウビタキ!

山で流れ星に出会ったような話。 _c0001429_21242132.jpg


近年、日本での繁殖例が報告されていますが、本来は冬鳥のこの鳥。僕がこの時期に見るのは初めてでした。なんとも言えない、3音ほどのシンプルな声。


このジョウビタキを撮影しているとき、通りがかったオランダ人の夫婦に、「あの鳥は日本語でなんと言うの?」と聞かれ、教えてあげると嬉しそうにしていました。そのあと、バス停に行くと、待っていたのはそのご夫妻。にっこりと迎えてくれ、話すことしばし。

「私たちも鳥が好きなのよ」と言う奥様の向こう、駐車場を走るハクセキレイを追いかけるご主人。
僕「でも、日本のハクセキレイには、目のところに黒いラインがあるでしょう」
「ほんとうね!よく知ってるわね」
僕「実は、ノルウェーに住んでいたことがあって」

話は続き、

「オランダには鳥を見に来ないの?」
僕「いつか行きたいと思っている街があるんですよ!」と告げると
「それならうちから20分だわ!ぜひ、おいで!」「その時はうちに泊まってね!」

調べても行き方が分からず、一度は諦めた場所。それが、日本の、とある山の中での出会いで一変するなんて。
やがてバスは来て、アドレスとともに、たまたま持っていたカワセミ柄のボールペンを渡し、そしてお二人からは、アドレスとたまたま持っていたオランダのチョコレートを頂きました。

いつかまた、会いましょう!

そんなチョコレート。

山で流れ星に出会ったような話。 _c0001429_217141.jpg


I have good reason to visit the Netherlands!

行くべき場所・会うべき人が増えました。またね!


鳥に出会いたい以前に、鳥を通じて人と出会いたい。知らない景色に出会いたい。
それが、僕が鳥を見、撮り、そのために出かけて行くモチベーション。
それとは逆に、人との出会いに身を任せていたら、思わぬ鳥に出会えることもあるのがまた面白い。
要は、常に願っていること、それによって偶然をキャッチできるということ。
鳥を見ていなければ起こらなかった出会いにこれまでも支えられてきましたが、ここでもまた、思いがけぬ出会いに幸せをもらいました。

ここでの取材もあと2日。更なるよき出会いを!

by taka_s-birds | 2016-05-09 21:25 | Field日記 2016
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