野鳥フォトグラファー 菅原貴徳の日々。オーロラの下での生活も昔のこと。まるでオーロラのように儚く行ってしまった。あの経験から、何を生み出せるでしょうか。
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カテゴリ:ノルウェー暮らしの日々2012-13( 47 )

飛びます
スバールバルの記事後、試験やら友人との別れやらいろいろありまして、ブログも放置したまま21日にボードーを離れ、南部の町スタヴァンゲルの友人の家に泊めてもらいフィヨルドを見たり、

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夜行列車でオスロまで来て、

あーーー

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帰りたくない!と叫びつつ、

でも帰ります。

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と、いうわけでオスロ空港です。いま。

色々と思うところはありますが、とりあえず日本へ帰ります。また普通の生活に慣れて行かないとと思ってます。みなさんとも、すぐにまたお会いできることを!

ありがとう、ノルウェー。
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by taka_s-birds | 2013-06-26 16:54 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
北へ スバールバルより -その5- 最終章
さて、長く続けたスバールバルの記事も、これで最後にしようと思います。

帰る前日。朝から夕方まで、1日の航海が予定されていました。午前中、フィヨルド内でプランクトンの採集と、CTD観測を行いました。プランクトンネットを揚げると、そこにはクリオネ!元気なまま研究室に持ち帰り、しばし顕微鏡で眺めていました。不思議な生き物です。日本で見られるのとは別種のようですが、もちろん近縁で、素人目には違いが判りません。

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順番が前後しますが、ここから航海中の写真に入ります。
氷点下、みぞれも混じる中での出港直後、真っ赤な夏羽のハイイロヒレアシシギが1羽、海面でくるくる回っていました。小さくしか見えなかったものの、その鮮やかなこと。それからキョクアジサシが1羽、コクガンの60羽の群れが飛んだりと、今後の航海に期待が持てるような出だしでした。特にキョクアジサシ、毎年南極と北極を渡る世界一の旅鳥として有名ですが、これを「極」で見れたことが素晴らしく、写真には撮れなくとも感動的でした。

前回の航海にもまして数多く見られたのがフルマカモメ。
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ハシブトウミガラスとヒメウミスズメの体格差はこんなものです。
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船の行先に結構な数の群れが下りており、近づく船を見て飛ぶものもいるのですが、なかには結構ギリギリまで粘り、結局船に追われるように飛び去るものや、潜ってその場をやり過ごすものも。
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途中、波が高く荒れる時間帯もありましたが無事にサンプリングを終え、午後は「ホッキョクグマを探そう!」と、細いフィヨルドの中を行くことに。そこで見た流氷の浮かぶ海の風景は、いつかテレビで見た極地そのもの。
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フィヨルド内部と言うこともあり静かです。氷の上では、アザラシやハジロウミバトが休息していました。アザラシはいずれも遠くて写真になりませんが、これらを狙うホッキョクグマはいないか、と友人みな血眼で双眼鏡をのぞき続けます。そう言う自分も探してはいましたが、今一つ、「自分は今、ホッキョクグマを探している」という状況が呑み込めずにふわふわしたまま、鳥を追っていました。今でも思います。自分がそんな場所にいたなんて、と。
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結局、2つのフィヨルドの内部を「隈」なく探したもののの「クマ」の姿はなく。まだ明るいのもあり、時間が経ったようには思いませんでしたが、この時ですでに15時過ぎ。港へ向かいつつ、鳥好きの僕を見た先生の好意で、人の近づけぬ崖にあるという海鳥のコロニーへ寄ることに。

見えてきました。上部が雲に覆われています。比較対象がないのでそのサイズを測ることは難しいかもしれませんが、どっしりと構えたような、そして奇妙な表面をした崖です。
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近づき、望遠で撮影。そして、後に拡大してみると、ちょうど雲の向こう側に、ものすごい密度で営巣しているハシボソウミガラスとミツユビカモメ。うーん、この密度で鳥を見た経験って、なかなかあるものではありません。これでさえ最大級のものではなく、スピッツベルゲン内だけでももっと大きなコロニーがいくつかあるそうですから、いかにして彼らの生息数が維持されているのかを感じます。崖の周辺では、当然のように、飛び交う沢山の上記2種が見られました。
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それから間もなく、鈍色の空を映す海での航海を終え、入港。
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研究室に移って(本来の目的で有る)プランクトンのカウントなどを行い、ほぼすべての行程が終了しました。朝から寮の裏の崖へ撮影に出ようと思っていたものの、思っていたより疲れていたのか起きられず、部屋を片付け、最後の自由時間に友人とこの
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道路標識の下で記念写真を撮り、大学前の芝地でユキホオジロを撮って終了。
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一週間ここにいることが出来たのはまだまだ未練はありながらも決して消化不良と言えるほどの短期間ではなく、多くのことを体感することが出来ました。このような機会に感謝です。多くに人がこのようなものを見れるチャンスがあれば見たいものだと思いますが、それを学生のうちに出来、今後いつでも思い出せることを幸運だと思います。

いつかまた、戻ってこれればと思いながら、スバールバルともお別れです。
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by taka_s-birds | 2013-06-09 03:24 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
北へ スバールバルより -その4-
航海の後はそのまま、海岸へ。

度々登場、カオジロガン。
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波打ち際にはムラサキハマシギ。夏羽なのか、かなり鮮やかに見えます。
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そんなムラサキハマシギの群れに1羽だけ混じっていたのは本家ハマシギ。ここでは少数派で、日本にいるのとは亜種が違うそうですが、馴染みがあります。
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氷の上でムラサキハマシギがピース。
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ホンケワタガモがなぜか、陸の方へと飛んでいくので、そちらへ歩いて行くことにします。
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雪が溶けて砂礫が露出し、徐々に湿地を形成していた辺りでキンクロハジロが飛んできました。
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そして、目を凝らしてようやく見えたのがクロトウゾクカモメ。案外、砂礫の中にしゃがみ込んでいるとわからないものです。寝ころんで見上げるように撮影。
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ユキホオジロの雪だるま。
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ホンケワタガモが飛んで行った先には、こんな場所が。小さな区画に集まり、繁殖するようです。石が積まれ、その下で雌が卵を温めていました。なんてないところなのに、これだけの工夫で鳥が寄ってくるんですね。
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その横にスバールバルトナカイ。
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道路を横断するどころか、座り込んでるつがいのホンケワタガモ。平和な風景ですね。
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干潟を見下ろすところ、自由に出入りのできる小屋があり、中にはスバールバルの鳥類に関する資料やカレンダーが揃い、イスまであって快適空間でした。こういうものを人手をかけず平和に運営できるあたり、この国が好きです。誰もが記入できるフィールドノートもあり、日本語で観察記録をつけてきました。まさかこのブログを読まれている方の中にいるとは思いませんが、もし、万が一スバールバルへ行かれる際には探してみてください。笑 ほかにもちょいちょい、足跡を残してきました。

三脚を使わない撮影は細かいピント合わせなどは苦労しますが、とても自由が効くので鳥に近づきやすいですね。光がふんだんにある環境ではなかなか有効だと思いました。

太陽が沈まぬまま、充実した長い一日が終わりました。
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by taka_s-birds | 2013-06-08 10:29 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
北へ スバールバルより -その3- 航海
さて、洞窟を歩いて感動した翌日も見事な快晴。午前中は先生とともに海岸を歩きつつ、海中の植生などの講義です。太陽に照らされぐんぐんと溶けているのが分かるものの、冬の間に積もった雪がまだまだ残っており、まるで立ちはだかる壁のよう。
Though the snow is meiting so fast, there is still much snow which looks like a wall.
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足元を見ると、真っ赤な石が混じっていました。鮮やかで美しく、触った感じもなにか違う感じがします。前日に山の数か所が赤く見え、なにかのために人工的にスポットされているのかと思いましたが、どうやらあれも自然の色で、いずれ削られてこのようにのであろうことがわかりました。
Looking at my steps, I found some red stones.
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海岸を歩いているとガン類が群れで飛んでいきます。
Geese.
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海岸と空港の間に広がる湿地ではこれからの時期、鳥類の繁殖が盛んになるようで、それを周知するための看板が立っていました。
A sign board to explain birds that nest here in summer.
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お昼ご飯を食べて、午後は船で動物プタンク豚の採集に。とても穏やかな天気、光もたくさんあり、それほどやることの多い航海ではなかったので、船首で500mmを手持ちで構え、行かう鳥を撮影していました。
Afternoon we went sampling zooplankton by boat. During the cruise I was standing on the top of the boat and took pictures of seabirds.

最も多く見られたのが、フルマカモメ。白色型も暗色型も終始船の周りを飛び交っていました。背景には、湾を囲む氷山が。遠くまで四方八方、美しい風景が続くのが鮮明に見えます。
Flumar was most abundant there.
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滑らかな水面も鳥の影を綺麗に反射します。
Such a smooth sea surface that reflects birds so beautifully.
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フルマカモメ、は英名でもFulmar。古い北欧の言葉で「くさい」という意味があるそうで、それが世界各地で使われる名前に残っているのですが、そんな鳥を北欧で見れてなんか嬉しかったです。ちなみに、数メートルで見ても、匂いは感じず。きっと営巣時のことなのでしょうか。

体のつくりや行動を見ても、カモメというよりミズナギドリ。鼻管が発達し、塩を体外へ排出する能力に優れています。そのような特徴を自然ととらえられ、「カモメ」とちゃんと区別されている辺り、ここで見られるように漁師にとっては昔からなじみの深い鳥なんだろうな、と思えました。

さて、ほかの鳥と言えば、こちらハシブトウミガラスに、
Guilmott
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パフィン。ノルウェー本土に住むのとは別亜種だそうです。
Puffin
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Little awks
昨日崖の上を飛び回ってたヒメウミスズメも。
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船の近くを飛んだ群れを75mmで。前の方にいるのがパフィンで、後方がハシブトウミガラスです。、
Puffins and Guilmots
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そして、入港。画面左側、茶色い不思議な形をしている建物がスバールバル大学です。
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最後まで穏やかで、とても気持ちの良い航海でした。
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by taka_s-birds | 2013-06-07 10:07 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
北へ スバールバルより -その2-
大学のすぐ前には、潮が引くと広大な干潟が現れる場所がありました。フィヨルドの奥です。当日の課業を終え、友人と岸まで行き鳥を探してみます。
There is a large estuary in front of University. After we finished work for the day, a friend of mine and I went there to watch birds.

ここでもガン類は多く、やはりカオジロガンとハイイロガンが大多数です。
There are many gees here as well.
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A pair of barnacle geese walk on water which reflects snow mountain.
氷山を写す水面を歩く、つがいのカオジロガン。
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岸沿いをせわしなく歩き回るのはムラサキハマシギ。この島でもっとも数多く繁殖するシギです。北ヨーロッパに多い種で、冬は家の近くの海岸でも見かけました。夏羽なのか、全体的に鮮やかです。
purple sandpipers are walking around shore.
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水面に浮かぶのはホンケワタガモが主でしたが、時々ケワタガモも混じっていました。雰囲気としては、オシドリのそれに近いでしょうか。2年ぶりの出会いでしたが、美しい鳥です。いつか、この鳥を目の前で眺めてみたい。
Most of ducks floating on water are common eiders but king eiders are also seen though the number of the later was less.
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そして、雪の下からはおそらくミツユビカモメの死骸が。推測するに、昨年の秋の渡り前にここで死に、雪に埋もれて保存されていたものが、雪どけによって露出したのでしょう。気温が低く、微生物の活動も希薄なこの環境では、生き物の死骸もなかなか分解されません。もしかしたら、ホッキョクギツネなどの冬季の貴重な食料であるかもしれません。
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特別珍しい種類が見られたわけではないですが、北らしい鳥を、北らしい風景の中で見ている時間は素晴らしい時間でした。

ちなみに、一緒に海岸へ行った彼、普段はアメリカで植生を勉強しており、石などにも詳しい交換留学生で、互いの知識や、自国との比較、などの話題を交換しながらの自然観察はなかなか面白いです。そして、興味深いサンプルが、すぐ目の前にたくさんあるのですからね、人が10人いれば10通りの自然観察がありますし、地球の大きさに合わせて、その分だけ、異なった自然があるんだな、と言う当たり前のことを学びました。いつか、そんな彼の地元を案内してもらうなり、逆に自分のフィールドを新鮮な目線で感じることを聞きながら歩いてみたいものです。他にも、自分のしてることと似たことを世界の違う場所でやってた経験がある友人もいて、互いの場所での相違を話すのは面白いです。

せめて建物だけでも、とカラフルなロングイヤービエンの家屋と、2人の陰と。
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そして翌日。大学で一通り、観測中の安全講習(ライフルの打ち方など!)を終えた後、友人に誘われてよくわからぬまま参加したのが、アイスケービング。5人+ガイドで氷河の上を2時間ほどでしょうか、登ったところ、雪原にひょこっと現れたドア。
Ice cave under glacier. It was just amazing!

中へ入ると、
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なんだこれは!氷の洞窟です。氷河の中にできた空洞です。全方位、氷。まるでクリスタルで出来たような洞窟。とても、写真で伝えきれるようなものではなくて、ここで味わった感動は、ノルウェーに来てから色々な素晴らしい自然現象(例えば、オーロラ)に出会ってきたにもかかわらず、それでも今まで感じたことのない圧倒的なものでした。その造形と、透明感と、氷の壁の表面の、小さな氷の粒に触れた時のかすかな高い音と。

数万年もかけ、こうしたものが形作られたと思うと、いま、壊してはいけないものが世の中にはあって、そういうものに実際に触れたんだな、という不思議な気持ちになりました。友人たちも、声にならないため息を上げ、顔を見合わせて笑ってます。

誘ってくれた友人に、感謝。

そっと内緒にしておきたい、けど、この凄さは出来ればわかる人に感じてもらいたい。

夢のような時間を過ごしました。手つかず、とはこういうことを言うのですね。観光客の来ぬ場所でいるのは我々だけ、静かな素晴らしい時間でした。
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by taka_s-birds | 2013-06-04 10:08 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
北へ スバールバルより -その1-
到着したその日の夜は、友人と一緒にロングイヤービエンの街へ。すべてを回るのに1時間もかからないのではないか、と言うほどの小さな町です。ノルウェー本土では税金のせいもあって極端に高い酒類も、ここスバールバルでは、スバールバル条約によってどの国も税金をかけられないことになっているためその価格がきわめて安く、例えば、500mlの缶ビールが160円ほど。本土だと500円ほどなのに!といった訳で、そりゃ、飲みます。

で、翌朝です。飲んだにもかかわらず気持ちよく目覚めたのは3時ごろ。太陽は高く、寝過ごしたのかと思うほどでしたが、まだ朝。せっかくなので外を歩いてみます。こちら、生活していた学生寮。後ろには氷河です。
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まるでスズメのように飛び交っているのはユキホオジロ。

どうやらまだ縄張りが形成されつつある段階のようで、あちこちで囀る雄を見ました。そのそばには大抵雌がいて、もうつがいは形成されていたような感じがします。雪が溶けて露出した地面を探すと、大抵どこでも歩いてるやつがいるものです。
雄 a male snow-bunting feeding on rocks. These are most abundant sparrow-like birds there and seen everywhere.
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雌 a female snow bunting standing on the snow
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雄同士の喧嘩
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世界最北端の教会とされているスバールバル教会の前では、スバールバルトナカイに出会いました。本土のトナカイは家畜がルーツであるのに対し、こちらは固有種です。普通のトナカイに比べ脚が短く、見ようによっては少しかっこ悪いかもしれません。
svalbard reindeers
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そんなトナカイの横には、カオジロガン。ハイイロガンとともに、街中や草地、雪原など、この辺りではどこでも多く見られる種類です。夏になると、子連れで街中を歩く様子が度々目撃されるようです。
a lot of barnacle geese were seen there
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崖の上から高い声が激しく聞こえてくるので目を凝らすと、ヒメウミスズメが群れで飛び交っているのが見えてきました。この崖で彼らは繁殖します。以前、アラスカの原住民の子供が、崖に隠れてウミスズメを引っかけて狩る様子を写したテレビを見たのが強く印象に残っているのですが、まさか、自分がそのような「北」まで来る日が来るとは、あの時は微塵にも思いませんでした。そういう意味で、不思議な感動がありました。
frocks of little awks flying around cliffs where they nest
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さて、そろそろ時間が来るので、寮に戻って大学へ向かう準備をしましょう。

大学の中には、海外の機関として唯一、日本の極地研究所がオフィスを持っており、先生がここを紹介してくれました。今現在は空室でしたが、調査などの目的で研究者の方が利用できるようになっているそうです。
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極地にいる。
それだけでなんかわくわくするような、不思議な場所です。
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by taka_s-birds | 2013-06-03 07:18 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
北へ スバールバルより -まえがき-
昨日までの1週間、ここよりさらに北のスバールバル諸島へ海洋生物学の実習に行ってきました。
春の訪れが遅かったボードーでさえ、今では気温25度を超える日もあるというのに、向こうでは気温がプラスになることは一度としてなく、おおよそ-2度と言ったところでした。これでも、24時間太陽がギラギラ照りつける白夜の元での話です。ここでは4ヶ月の極夜と、4ヶ月の白夜があり、冬には-30度にもなり、夏でさえ平均気温は5度とのこと。

ロングイヤービエン空港の様子
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北緯78度。人間が定住する土地として、世界最北です。ここに、ノルウェーの国立大学が共同で運勢する研究センターがあり、そこを拠点に生活・観測などを行っていました。

生息する生き物としては、ホッキョクグマ、イッカク、ベルーガ、セイウチなどの海産哺乳類、固有種スバールバルトナカイ、スバールバルライチョウほか、28種類の鳥類の繁殖が記録されるなど、北極圏特有の生物が生息しています。

最近有名になったと言えば、NHKで「フローズンプラネット」という番組がありましたが、まさに舞台であったのがここ、スバールバル諸島です。あるいは、自然写真家の寺沢孝殻さんを始めとした探検隊が航海しながら生物を追い求めていたテレビ朝日の番組を覚えている方もおられるでしょうか。その黄海での作品を元に出版された本「寒流が結ぶ生命(文一総合出版)」は、家の本棚にあります。

野外調査に出かけるときはライフル携行が義務付けられており、学生もみな、射撃訓練をうけます。大学の廊下にも、鍵はついているものの普通にライフルが。
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なんのためって?そう、これです。
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ホッキョクグマ。こんな道路標識が、すごく真面目に建てられているのだからすごいです。

島の半分以上が氷河におおわれており、生活していた街の裏にも氷河。ちょっと考えられないような、とても遠くまで来た感じがします。そんな場所ですから、山の風景も特殊で。
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本当に色々な、あたらしい経験をすることが出来ました。
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そんな島で感じたことを、少しずつ書いていければ、と思います。

今日はすみません、ここまでで。
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by taka_s-birds | 2013-06-02 02:50 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(2)
北の夏。
部屋の窓の外、カササギが巣作りをしているということを以前に記事にしましたが、どうやら雛が孵った様子で親鳥が頻繁に飛んできます。

その横で、いくつかノハラツグミの巣も見られます。この、ノハラツグミの親鳥たち。カササギが巣に帰ってくるたびに、ギャーギャーと騒ぎ立てて、頭を蹴っ飛ばしにかかります。カササギも声を上げながら逃げるように巣の中へ。そして、出て行くときも同様にさーっと。カササギからしてみればいい迷惑です。だって、自分が先に巣を作っていたのに、4月の後半にようやくのこのこやってきて、ここを営巣場所に決めたノハラツグミに文句言われるのですから。理不尽極まりないでしょう。とはいえ、どちらの繁殖もうまくいって、願わくば少しの写真を撮るチャンスを与えてほしいものです。

すでに2種の争いのおこぼれを享受している鳥好きが一人。
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窓を開けていれば、目の前に止まってくれるんですもの。昼夜を問わずうるさくしてる分、少しは協力してもらわないと。
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現在、深夜の12時をまわりましたが、外は昼間のような明るさです。白夜。外の景色は、この1週間で一気に芽吹き、緑の割合が圧倒的になってきました。いよいよ、夏がやってきました。そして、この時間からすでにノハラツグミがうるさいです。

家の裏の林道では、冬の間はひっそりと暮らしていたキアオジが元気です。
雄と、
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こちら、雌。
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ほか、林道で見たのは
ズアオアトリ・マヒワ・ベニバラウソ・ベニヒワ・アオカワラヒワ。フィンチ系が多いですね。

冬の間、氷に水面が閉ざされていた湖も、すっかり美しい湖に戻りました。

そんな水面に浮かぶのは、オオハクチョウ。アオサギとその横、実はアオアシシギも隠れています。
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淡水で見るのは初めてだった、カワウソ。ひょこっと突然現れ、過去ないほど近くで見ることが出来ました。
泳ぐ仕草はいつみてもしなやかで美しいです。カモメにモビングされているのがかわいそうでしたが。
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そして、つがいのミミカイツブリ。水草を運んでいましたので、今後が楽しみです。
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アゴが外れそうなほどに鳴きながら飛んでいるのはカモメ。
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オオジュリンも良く鳴いていますが、微妙な距離を開けて止まるため、なかなか撮影も難しく。
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ノルウェーでカエルを、もっと言えば両生類を見たのは初めてでした。アカガエルの仲間か、結構大きかったです。
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植物も順調に咲き出したようで。
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ちゃんと、季節の移ろいを感じます。





週末から、さらに、さらに北へ1週間。実習に出かけてきます。
シロクマに会えるかな。
人が住む最果ての島で、何が見れるか、何を感じるか、今から楽しみです。
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by taka_s-birds | 2013-05-23 07:45 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
島へ。 -2つ目の島から-
ちょっと時間があいてしまいましたが、2つ目の島からのレポートです。

朝8時半に最初の島を出て2時間ほどを寝て過ごし、前日に通り過ぎた島まで戻ってきました。
こちらは想像通り、岩がごつごつしたいかにもこの場所のイメージにふさわしい島でした。
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さて、地図を見、どこかパフィンに関するヒントがないか、とひたすら探します。この島を選んだのは、どうやら個々の島は多くなコロニーであるらしい、と言うのと、街の紋章が
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である、というそれだけ。

後はただ、勘を頼りに探すのみです。海岸沿いをひたすら自転車で走りながら、鳥の気配がないか探します。

曇りがちの天気でしたが、時折日がさした時の海の透明度は素晴らしく、美しいです。
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そんな海岸では、婚姻色の乗ったニシセグロカモメや、
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どこにでもいるミヤコドリ。
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岩にはカワウとヨーロッパヒメウ。
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微妙な坂が続くので、自転車もなかなか疲れます。
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島は切り立った崖がほぼそのすべてで、地図に書いてあるほど簡単ではありません。島の反対側へ行くには、島の縁を申し訳程度に囲んでいる浜辺を回り込まねばなりません。わずか8km程の島と言うことで油断していましたが、重たい荷物を背負って探検するのはなかなか大変でした。
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さまよった後、「いかにも」いそうな崖を発見。自転車で進めるような道ではなく、必要なものだけを背負って歩き出しました。眼下にはハジロウミバトが数羽。飛び去るオジロワシ。

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願わくば、左の岩の上にパフィンを。

しばらく歩いたところで、更に傾斜がきつくなり、少しの雨も。誰も人が通らないようなところですし、流石にこれは危ないな、と思い、途中で引き返すことに。情報もない中で、行ってみなければ何もわからない中でやっているのですから、仕方のないことですね。残念ながらパフィンには会えないという結果でしたが、今でも正しい判断で会ったと思っています。

そして、逆風の中を自転車を押して進み、港のある街の中心まで戻ってきました。「中心」とはいえ、これだけの規模です。
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静かな港町。
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そんな港を、ホンケワタガモが。
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それから帰りの船が出港するまで、港を飛び交うミツユビカモメを見て過ごしました。
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島で、自転車に積んだ荷物と、自分の感覚だけを頼りに過ごした2日間。
すべてが新しい経験でしたし、きっと、同じことする日本人なんて後にも先にもいないんだろうなぁ、と。ひとつ、自分しかしないことを出来た気がします。いかに濃い2日間だったことか。

帰りの船は、「島でお前を見たよ」と話しかけてきた、パフィンの描かれた帽子をかぶったおじさんと話した後は寝て過ごしました。沈まぬ太陽を見つつ。

カレンダーを見て、もうなかなかこのようなことが出来る機会もないのではないかとは思うのですが、それでも、今回掴んだ島の全体像と、幾分かのくやしさを思えば、無理してでももう1度…と思ってしまうのです。
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by taka_s-birds | 2013-05-20 11:36 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)
島へ。 -1つ目の島から-
さて、7時間半の船旅の末、たどり着いた最初の島。今回訪れたのは、ロフォーテン諸島という、氷河が削ったことに由来する切り立った地形が特徴の地域で、自称「世界で一番美しい島」です。「自称、世界一」なんて言葉ほど怪しいものはないのですが、実際に訪れてみると先のとがった美しい山々が海面に浮かんでいるようで、本当に美しい絶景が続くのです。

そんな場所なので、この島が見えてきたとき、あまりに平らであることに驚かずにはいられませんでした。後ろに見える山が別の島なのですが、このような島ばかりある中にこの島だけが平らであることが不思議で仕方ありませんでした。
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さて、20時半とはいえ、まだ明るいのでそのまま自転車で鳥を探し始めることにします。

遠くまで磯場が転々とする場所に着くと、多くのガンが採餌しているのが見えました。カオジロガンのようです。ノルウェーで見るのは初めてです。その数、20羽ほど。後に別の群れも飛んできて、40羽ほどになった後、オジロワシが飛んだ際にどこかへ飛び去ってしまいました。
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少数派でしたが、ハイイロガンも何羽か。
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日本で冬鳥として見られるような鳥達にも会いました。湿地を泳いでいたのはキンクロハジロ。
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そして、上空を飛んで行ったのはコミミズク!
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別の湿地にはオナガガモ。
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野生のカモ類は大抵、人を見たらすぐ逃げるのですが、キンクロハジロにしてもオナガガモにしても、直ちに逃げ去る様子もなく。もしかしたら、越冬地で人間から餌をもらっていたのかもしれませんね。

23時、日没。水平線は赤いままで、そのまましばらくすると日の出を迎えます。
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島内では、北ノルウェーの名産、干しダラを作る棚が至る所に見られました。ちょうど、最盛期を迎えているようです。

そんな明け方の海岸で見られたのは、ハシグロヒタキ。
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ミヤコドリも鳴き交わし、
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シギチは他に、キョウジョシギやハジロコチドリ、ムラサキハマシギ、ヨーロッパムナグロもいました。チュウシャクシギも、至る所に入っておりました。早朝にはディスプレイフライトをするジシギsp.(おそらくタシギ)も見られました。

草地にはハクセキレイも。
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そして、実はこれが最も見たかった光景で、ミツユビカモメのコロニー。ロフォーテン諸島のある意味、特産ともいえる光景で、古くから港の魚倉などに営巣をしているようです。漁民からも大切にされており、この建物のように、営巣するための棚を付けて誘導しているものもあります。
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言い方は悪いですが、カモメの糞の臭さと言えばツバメの比じゃありません。せっかくツバメが作った巣を撤去してしまうような国とは考え方が違うようですね。

積極的に人間が作ったものを利用しているかと思えば、ちょっとだけ外れて堤防の中に営巣している者もおり、なかなか個性が感じられて面白いです。
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この島を訪れたのは、ノルウェーで最大のパフィンの繁殖地があるらしい、という情報をもとに、島をくまなく探してやろうという事でしたが、結局、見つからず。どうやら隣接する大きな、船の至らぬ島にその多くがいるようです。その数、60万羽とのこと。残念なようではありますが、島内の漁協のマークにパフィンが描かれていたり、街の紋章が3羽のヨーロッパヒメウの絵であったりと、古くから自然、特に鳥との関係を大切にしてきたと思える場所でした。

そして、朝8時半の船で、次の島へ向かうのです。
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by taka_s-birds | 2013-05-16 19:35 | ノルウェー暮らしの日々2012-13 | Comments(0)